《水神 ミヅハノメノカミ》
| 水神 ミヅハノメノカミ SR 水文明 (5) |
| クリーチャー:ミズガミ/ロスト・クルセイダー・ドラゴン 8000 |
| ブロッカー |
| W・ブレイカー |
| このクリーチャーは、呪文によって相手に選ばれない。 |
| このクリーチャーが出た時または自分のターンのはじめに、相手は自身の山札の上からクリーチャーが出るまで表向きにし、そのクリーチャーを墓地に置き、山札をシャッフルする。自分はこうして墓地に置いたクリーチャーの「このクリーチャーが出た時」で始まる能力をすべて使ってもよい。 |
| 相手のクリーチャーが攻撃するなら、その攻撃先は自分が選ぶ。 |
DM25-EX2で登場した水のミズガミ/ロスト・クルセイダー・ドラゴン。
呪文限定のアンタッチャブルを持つブロッカー。
出た時または自分のターンのはじめに相手の山札からクリーチャーを直接墓地送りにし、そのcipを横取りできる。
加えて、相手クリーチャーの攻撃対象を自由に変更できる攻撃曲げ能力も持つ。
毎ターン《転生プログラム》のようなクリーチャー指定の山札サーチ&墓地肥やしを相手に行わせ、その上で墓地に置いたクリーチャーのcipを即座に使う。
毎ターン相手の山札からクリーチャーが1体ずつ消えるという性質上、「デッキの大半は非クリーチャーだが、残った最小限のクリーチャーがデッキの核となり、それをリアニメイトする手段がない」デッキに対して、存在するだけで致命傷を与え続けることができる。
相手が攻撃する際に、攻撃先を変更させる能力も凶悪。
事実上、攻撃誘導の上位互換にあたる能力と言え、ブロックで自身をタップ→自身を攻撃先に、という動きを繰り返すことで無限ブロッカーとして扱える。《水神 ミヅハノメノカミ》よりパワーの高いクリーチャーを出せればそちらを疑似無限ブロッカーにでき、スレイヤーや高パワーによってそれを超えてきたとしても、価値の低いクリーチャーに誘導して疑似チャンプブロックさせたり、シールドブレイクへと逸らしたりできる。
盤面に存在し続けることで相手の勝ち筋をじわじわと奪っていくことができる遅効性の毒のようなクリーチャー。除去しようにも呪文には選ばれず、マッハファイターなど攻撃起因は対象を変更される、と有効な除去手段がかなり限られるためなかなかに厄介。パワーも8000とコスト5ブロッカーの中では比較的高め。
総じて、コントロールに成功して優勢になってからのダメ押しとして有用な準フィニッシャーである。
ルール
4つ目の能力について
- この能力の対象は自分ではなく相手。間違えないように注意。
5つ目の能力について
- デュエマにおいて攻撃が成立する要件は
- ある1体のクリーチャーを選択し、攻撃を開始すると宣言する(攻撃クリーチャー指定ステップ)
- 攻撃クリーチャーをタップする(総合ルール506.1c)
- プレイヤーとクリーチャーのどちらを攻撃するのかを指定する(506.1e)
というものである。すなわちクリーチャーをタップする前なら攻撃は正しく開始されていない/タップした時点でその攻撃はプレイヤーの都合で中止できないと考えられる。
通常は攻撃先の選択とタップは同時に行ったり逆転したりしても「順序違いの連続行動」が黙認されるため問題ないが、対戦相手が《水神 ミヅハノメノカミ》を出している場面では注意が必要だろう。
- あくまでも攻撃宣言の攻撃対象を選択する部分を自分がかわりに行えるというだけであり、「相手クリーチャーに相手プレイヤー自身を攻撃させる」「アンタップキラーを持たない相手クリーチャーにこちらのアンタップ状態のクリーチャーを攻撃させる」などルールから逸脱するような指定はできない。
- デュエパーティーにおいても、攻撃先の誘導をプレイヤーの垣根まで越えることが可能。
自分が相手プレイヤーAから受けそうな攻撃を他の相手プレイヤーBやCに押し付けることができるため、強力な防御力を発揮できる。
- 複数人が《水神 ミヅハノメノカミ》を出している場合は、次のターンが訪れるのが最も早いプレイヤーに選択権がある。例えば、A→B→C→Dとターンを進めている試合で今がBのターンなら、C→D→Aの順に《水神 ミヅハノメノカミ》を出しているかをチェックして最初にヒットしたプレイヤーに選択権が発生する。(公式FAQ(2025.10.17))
他のカード・デッキとの相性
- 「相手の山札を毎ターンシャッフルさせる」能力と言い換えることもできる。《魂の呼び声》を唱えて次ターンに備えるといった、ターンをまたぐタイプの山札操作は完全に無意味になる。
- アタックトリガーの使用は攻撃曲げでも止められないが、それらは攻撃先を変更してから解決されるため、除去される寸前でも一仕事できる。
- 何らかの方法で《水神 ミヅハノメノカミ》を無限に出し入れすることで、任意の回数相手の山札を削ることができる。
だが、相手の山札内からクリーチャーのカードタイプがなくなった時点で山札破壊は打ち止めになる。いくらデュエマの基本がクリーチャー主体とはいえ、非クリーチャーが全く入っていないデッキはそう多くはない。ライブラリアウト戦術は別のカードに頼ったほうが良いだろう。
その他
- 元ネタは、日本神話に登場する罔象女神/弥都波能売神(ミヅハノメノカミ)だろう。
イザナミノミコトがカグツチを出産した際の火傷で苦しんだ果てに流した尿から誕生した女神であり、その神格は水の神であり井戸、農耕、厠の神とされる。兄弟神にワクムスビノカミが存在する。
関連カード
収録セット
参考