アタックトリガー

クリーチャー攻撃する時に誘発する誘発型能力、またはその能力が誘発することを指す用語。
DM-02で初登場し、以降様々なクリーチャーに見られる能力の一つ。

ボルザード・ドラゴン VR 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 5000
このクリーチャーが攻撃する時、相手のマナゾーンからカードを1枚選び、持ち主の墓地に置く。

攻撃」というアクションは攻撃ステップ召喚酔いあるいは攻撃できない状態でなく、アンタップしているなら何度でも使える。

カード1枚の「出た時」はバトルゾーン以外のゾーンからバトルゾーンに置くという1回限りしか使えないため、比較すると発生源が生存すればするほど得られるアドバンテージの総量に差をつけることができる。

しかし、cipと比べると欠点がかなり多い。

  1. 多くの場合、召喚酔いのタイムラグがある。
  2. 攻撃しなくてはならない。
    • パワーの高いブロッカーに返り討ちにされたり、殴り返しにあったりで、cipとの大きな差である複数回起動できるという長所は、実際の試合では2回以上使えるケースに恵まれにくい。
    • 相手クリーチャーを攻撃対象にしてアタックトリガーを誘発させるパターンの場合、デッキタイプによってはバトルゾーンに攻撃の的を出してくれないものもあり、相手依存である。
  3. 各ターン、メインステップ以前に働く能力と相性が悪い。
  4. デュエル・マスターズというゲームは、正攻法では無尽蔵に攻撃回数を重ねることができない。
    • 攻撃済みの証であるタップ状態になると、次にアンタップ状態にならないともう攻撃はできない。
      また、シングル・ブレイカーが他の一切の妨害や補助を受けない場合、相手プレイヤーに6回攻撃を通せばゲームに勝利する。W・ブレイカーだと4回、T・ブレイカー/Q・ブレイカーだと3回、ワールド・ブレイカーだと2回の攻撃回数で試合が終わってしまうことになり、1試合に起こせるアタックトリガーの上限もそれの影響を受ける。
      短絡的に考えるとアタックトリガーは少ない回数で戦果を上げることが義務付けられていると言ってもある意味過言ではない。
      • しかし、その弱点を解消するために、プレイヤーたちはタップキルマッハファイターアタックキャンセル《極楽鳥》の「このクリーチャーはシールドをブレイクできない」と組み合わせて運用していっている。アタックトリガーを絡めたループも考案されている。
        また、2.で述べた「ブロッカーに弱い」という欠点は、自爆特攻とわかっていてもアタックトリガーのリターンが上回ると判断すればアタックトリガーの発動回数を水増しすることに変換できる。

アタックトリガーの解決は攻撃宣言の時(攻撃目標を選んだ後)、相手がブロッカーブロックするか、ニンジャ・ストライクを使う前である。そのため、アタックトリガーで除去ハンデスを行えばブロックシノビを防げる。詳しくは攻撃の項目を参照のこと。

上述の欠点を克服したタイプは、「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、または攻撃する時」。攻撃することの弱点を、そもそも攻撃しないという力技で解消したものである。開発部ではタイタントリガーというコードネームで呼ばれており、プレイヤーにとっても使い勝手が良いものとなっている。ただし「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力の指定に引っかかるのは注意。

ルール

  • 基本的に、テキストに「攻撃する時」と書かれていれば、だいたいそれはアタックトリガーではあるが、例外として「攻撃する時、可能であれば〇〇を攻撃する」と書かれているものは、アタックトリガーではなく攻撃対象を制限する常在型能力である。たまに「攻撃した時」と書かれていることもあるが、これもアタックトリガーである。
    • 現在形で書かれていたら常在型能力(「出す時」、「離れる時」)、過去形で書かれていたら誘発型能力(「出た時」、「離れた時」)であると判別されることが多いデュエル・マスターズの中で、現在形と過去形の区別がない、まれな事例である。他には「バトルする時」などが存在する。
  • 狭義には能力の発生源と攻撃クリーチャーが同じ場合を指し、「他のクリーチャーが攻撃したとき」という誘発条件の能力を含めないこともある。クロスギアの誘発型能力の多くは、アタックトリガーを与える常在型能力ではなく、クロスしているクリーチャーの攻撃に誘発する誘発型能力なので、狭義の意味で用いる際は注意が必要。これはクリーチャーに装備しているドラグハート・ウエポン、クリーチャーに付いているオレガ・オーラにも同じようなことが言える。
  • 「このクリーチャーがタップされた時」の能力を持ったクリーチャーの攻撃する時も、アタックトリガーと解決タイミングが同じ。
  • TCG版の裁定に準拠してあるはずのデュエル・マスターズ プレイスで、あるVer.では「アンタップ状態でアタックトリガーを解決する」処理に変更されたが、のちのアップデートで「攻撃宣言後、タップ状態になってからアタックトリガーを解決する」ように戻った。
    もしTCG版で「アンタップ状態でアタックトリガーを解決する」処理だと、アタックトリガーでタップからアンタップに戻す《火ノ鳥カゲキリ》の効果が実質無意味になってしまう問題が起こるので、やはりTCG版でもデュエプレでも「攻撃宣言後、タップ状態になってからアタックトリガーを解決する」のが正しいのだろう。

その他

参考


公式Q&A

Q.《パーロック・スマイリーストーリー》があるときに、《英霊王スターマン》の「攻撃した時」に発動する能力を持ったクリーチャーでアタックしました。《パーロック・スマイリーストーリー》《英霊王スターマン》どちらの能力が先に発動しますか?
A.その場合、どちらを先に発動するかは選ぶことができます。
引用元

Q.「革命チェンジ」能力でバトルゾーンを離れたクリーチャーの「攻撃する時」の能力は、入れ替えた後に解決できますか?
A.はい、解決できます。(総合ルール 110.5a)
引用元

Q.《燃えろ!アポロソくん》が攻撃する時《ジョギラゴン&ジョニー 〜Jの旅路〜》の「革命チェンジ」能力を宣言をしました。入れ替えてから《燃えろ!アポロソくん》の「攻撃する時」の能力と《ジョギラゴン&ジョニー 〜Jの旅路〜》の「出た時」の能力は、どちらから先に解決しますか?
A.好きな順番で、待機中の効果を解決することができます。また、入れ替える前に《燃えろ!アポロソくん》の「攻撃する時」の能力で自分のシールドを1つブレイクすることもできます。(総合ルール 110.5a 603.2)
引用元

Q.「攻撃する時」の能力と「革命チェンジ」能力と「侵略」能力がトリガーするタイミングは同時ですか?
A.はい、同時です。効果の解決は、1つずつ行います。(総合ルール 506.3)
引用元

Q.《龍装砲 アルティマキャノン》がシールドをブレイクした後、効果を解決する前にバトルゾーンを離れた場合、「攻撃の後、このクリーチャーがこの攻撃でブレイクしたシールド1つにつき、これよりパワーが小さい相手のクリーチャーを1体、破壊する。」能力は発動しますか?
A.はい、《龍装砲 アルティマキャノン》は「攻撃する時」に能力が誘発していますので、S・トリガーなどによって《龍装砲 アルティマキャノン》がバトルゾーンから離れても、シールドを1つ以上ブレイクしていれば、能力を発動します。(総合ルール 603.6a)
引用元

Q.「侵略」能力で重ねられたクリーチャーの「攻撃する時」の能力は、重ねた後に解決できますか?
A.はい、解決できます。(総合ルール 605.1)
引用元

Q.《グレート・グラスパー》が攻撃する時、《勇者の1号 ハムカツマン蒼》の「革命チェンジ」能力の宣言をしました。《グレート・グラスパー》のマナゾーンからクリーチャーを出す効果と、《勇者の1号 ハムカツマン蒼》の入れ替える効果は、好きな順番で解決できますか?
A.はい、好きな順番で解決できます。また《グレート・グラスパー》のマナゾーンからクリーチャーを出す効果は、入れ替えた後も《グレート・グラスパー》のパワーを参照します。(総合ルール 605.1)
引用元

Q.《グレート・グラスパー》が攻撃する時、《勇者の1号 ハムカツマン蒼》の「革命チェンジ」能力の宣言をして、先に《グレート・グラスパー》の効果で《連鎖類超連鎖目 チェインレックス》をバトルゾーンに出しました。この《連鎖類超連鎖目 チェインレックス》の「出た時」の能力と、《勇者の1号 ハムカツマン蒼》の入れ替える効果は、好きな順番で解決できますか?
A.はい、好きな順番で解決できます。(総合ルール 605.1)
引用元

Q.《グレート・グラスパー》が攻撃する時、《革命類侵略目 パラスキング》の「侵略」能力の宣言をしました。《グレート・グラスパー》のマナゾーンからクリーチャーを出す効果は、《グレート・グラスパー》《革命類侵略目 パラスキング》のどちらのパワーを参照しますか?
A.《グレート・グラスパー》の効果を解決する前に重ねて進化した場合、《革命類侵略目 パラスキング》のパワーを参照します。《革命類侵略目 パラスキング》を重ねて進化する前なら《グレート・グラスパー》のパワーを参照します。(総合ルール 605.2d)
引用元


[1] クロスギアクロスすることなど。例としてアタックトリガー経由で出した《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》は全体スピードアタッカー付与の達成が次のメインステップに持ち越される。
[2] デュエプレの《超竜サンバースト・NEX》では「バトルゾーンに出たターンに初めて攻撃する時」となっている。