《ドリル・スコール》
お互いのマナのカードを墓地送りする、変則的なランデス呪文。 しかし、コスト1でランデスできるカードは貴重であり、他のカードとコンボさせることで優位を築ける。 また、テンポアドバンテージを消費せずに手札を減らすこともできる。後述のように殿堂入り直前は手札が少ないほど有利になる能力と組み合わせて使われていた。 1ターン稼ぐ過程でドローステップが回ってくるため、山札のカードを1枚確認できることも基本的な性質の1つであり、序盤の動きを特定のカードに依存しているデッキにおいて少なからず恩恵があった。 手札消費の激しさからどんなデッキにも入るカードではないが、それを補えるギミックを備えたアーキタイプが複数開発され、環境で活躍した。 総じて非常にポテンシャルが高く、「軽さは強さ」であることを如実に示している。1マナの呪文を踏み倒したり回収したりする手段には無数のバリエーションがあるため、今後も墓地肥やしや手札減らし目的で定期的に注目されると思われる。 2019年3月1日付で殿堂入り。 環境において転生編環境では【赤黒速攻】で《爆走戦鬼レッド・ライダーズ》と組み合わせてランデスするコンボがよく使われた。マナに貯めた《爆走戦鬼レッド・ライダーズ》を落とすことで、ランデスの条件を速やかに整えられた。また、【グールジェネレイド】などでもキーカードを墓地に落としつつランデスするために使われていた。 戦国編環境では軽さを活かし【フェルナンドVII世】に採用され、墓地肥やしによって《魔光帝フェルナンドVII世》のコスト軽減に貢献した。【グレイテスト・シーザー】でもコスト7以下の踏み倒しの候補に挙がることがあった。 革命ファイナル環境では【ジョバンニスコール】が地雷デッキとして躍進。《爆走戦鬼レッド・ライダーズ》とのコンボも組み込まれていた。 その後《天雷王機ジョバンニX世》がプレミアム殿堂になり、強力な相方を失うが、直後に《愛されし者 イルカイル》のギミックを用いた【イルカロック】が開発され、同じくランデスによるロック戦略を主軸に据えるこのデッキにて再び活躍の機会を得た。 DMRP-06期に【“轟轟轟”ブランド】が成立すると、そちらのキーカードとして環境でも再び見かけるようになった。 このデッキはマナをほとんど必要としないため相性は抜群に良く、1ターン目から《“轟轟轟”ブランド》を着地させれば、後はこれで相手のマナを縛るだけで早ければ2ターン目、順当に行けば3ターン目にはダイレクトアタックまで持ち込めた。 2019年3月1日に殿堂入りした。【“轟轟轟”ブランド】では速攻のついでにこれで事実上の追加ターンを得ていたため、環境に与える影響が大きすぎると判断されたのだろうか。 殿堂入り後はしばらく環境で見かけなかったが、【我我我ブランド】が成立するとアドバンスの一部の型に採用されるようになった。【5色コントロール】との対面で後攻1ターン目に唱え、上手くマナ基盤を撃ち抜ければ単なる時間稼ぎに留まらない致命傷を負わせることもできた。 『全国大会2019』日本一決定戦では、予選(アドバンス)・本戦(オリジナル)共に【我我我ブランド】がメタゲームの一角にあったものの、後者では45人中2人使用にとどまり、前者に至っては使用者0人だった。 『DMGP2024-1st』終了後には、これを妨害系スーパーサブ兼墓地シンパシー元に据えた【白青赤ゴスペル】がオリジナルで偶に見られるようになった。自分のマナゾーンから呪文を自己ランデスすれば、1回で合計2枚墓地シンパシー元を稼げた。《水晶の王 ゴスペル》で回収しつつ、《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》での追加ターン中に再詠唱することもあった。 【赤単ミリオンブレイブ・カイザー】が成立すると、往年の【赤単“轟轟轟”ブランド】同様に採用されるようになった。 DM25-EX2期からアドバンスで【我我我ブランド】が再び入賞するようになると、そちらにスーパーサブとして投入されるようになった。この頃の【我我我ブランド】は2ターン目にリーサルやそれに近い打点を比較的容易に組めたため、その上で2ターン目にこれを唱えれば、よほどのカウンターデッキが相手でもない限り2ターンキルが狙えた。 その他関連カードフレーバーテキスト
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