【バロム・ナイトメア】
DM24-EX2で獲得した《悪夢神バロム・ナイトメア》や、DM24-BD4での強化パーツを利用したデーモン・コマンド/バロムデッキ。また、DM24-RP4のカード群で誕生した【5色ワルドバロム】もこちらに記載。
「バロムの早期着地」というデッキコンセプトは【ターボドルバロム】と変わらないが、このデッキは《魔令嬢バロメアレディ》での早期アクセスを積極的に狙っていく上、《バロム・ナイトメア》の影響で防御札の数を減らせるようになった。
基本は黒緑で組まれるが、《修羅の死神フミシュナ/「この先は修羅の道ぞ」》や《SSS級天災 デッドダムド》が青を含んでいる事もあり、《天災 デドダム》《流星のガイアッシュ・カイザー》等と合わせて青黒緑で組まれることも少なくない。
魔令嬢バロメアレディ SR 闇/自然文明 (5) |
クリーチャー:デーモン・コマンド 6000 |
G・ストライク |
マッハファイター |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、カードを2枚まで、自分の墓地からマナゾーンに置く。 |
このクリーチャーが攻撃する時、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つ、名前に《バロム》とあるクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出す。 |
悪夢神バロム・ナイトメア DMR 闇文明 (8) |
進化ドリーム・クリーチャー:デーモン・コマンド 12000 |
クリーチャーが自分を攻撃する時、シールドが1つもないプレイヤーがいて、自分の《悪夢神バロム・ナイトメア》がなければ、このクリーチャーを手札から見せ、自分の山札の一番下のカードを墓地に置いてもよい。それが進化ではないデーモン・コマンドなら出し、これをその上に置く。 |
進化:デーモン・コマンド・クリーチャー1体の上に置く。 |
T・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、デーモン・コマンドではないクリーチャーをすべて、持ち主の超次元ゾーンに置く。 |
このクリーチャーがタップしていれば、相手のクリーチャーはタップして出る。 |
主要カード
候補カード
【黒赤緑】型
候補カード
【5色ワルドバロム】
候補カード
環境において
DM24-BD4の発売に伴い、そちらのパーツを使った基盤の【黒緑バロム】や【5色バロム】、【青黒緑バロム】が、50人未満の参加者のチャンピオンシップかつ、多くが3位から4位への入賞だが一定数上位入賞していた。アドバンスでは《復活の祈祷師ザビ・ミラ》と《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》を採用した型が存在しており、そちらの型なら《悪魔世界ワルドバロム》をそちらでの呼び出し前提で違和感なく採用することができる。
【5色バロム】に関してはDM24-RP4発売に伴い、魔法陣サイクルと《悪魔世界ワルドバロム》を軸とした型も開発された。
2025年の1月上旬時点では【黒緑バロム】が比較的流行している。
初期型の【青黒緑バロム】には《呪烏竜 ACE-Curase/繁栄の鏡》が半ばデフォルトで4枚積みされていたが、次第に無くともゲーム作りに困らないことから、DM24-EX4で登場した《雷撃の冥将クーゼン/ダーク・ライフ》に枠を押しのけられるまでもなく採用候補から脱落している。
1月下旬には32人参加のアドバンスで《フェアリー・ミラクル》基盤型の【5色バロム】が優勝。
『全国大会2024』では【デーモン・コマンド】括りで参加者57人中6人が使用と使用率4位を記録。内訳は《悪魔世界ワルドバロム》軸の【5色ワルドバロム】3人《悪魔神ドルバロム》軸の【黒緑タッチ青バロム】3人の2つの調整チームによるレシピ共有だった。後者のチームは通算7勝2敗を達成するなど、総じて使用者数の割に成績が良かったが、ベスト8入りは逃した。
【黒緑タッチ青バロム】で17位に入賞した選手が「【青緑ジャイアント】や【白黒赤ファイアー・バード】に有利」とコメントした通り、豊富なマナブーストによって《ハッター・ルピア》や《キャディ・ビートル》のメタ能力を避けやすかった。また、マッハファイターの攻撃先を作らないようどちらのレシピも《天災 デドダム》をカットしていた。
DM25-RP1で【5色バロム】が《真気楼と誠偽感の決断》を獲得。
《真気楼と誠偽感の決断》が環境に跋扈するにつれて、《マキシマムザ亮君(暴天覚醒MAXIMUM神羅曼象)》か《七王無き宮殿》を1枚から2枚程度挿した【黒緑バロム】も見られるように。なぜその採用枚数というと、基本的にクリーチャーが少しずつしか並ばないデッキで、フィニッシュの際に使ってケアできれば十分だからである。また、《悪夢神バロム・ナイトメア》を採用する手段として《Kの反逆 キル・ザ・ボロフ》を1枚程度入れ、【白青黒緑ペテンシーフシギバース】のフィニッシャー格が出ても出てもその度に《悪夢神バロム・ナイトメア》を投げ付けられるようにした型が見られるように。
2025年5月中旬にになると、《悪魔世界ワルドバロム》を軸とした戦略が成熟したことから、アドバンスでは《復活の祈祷師ザビ・ミラ》不採用型の【5色バロム】の入賞も確認された(58人参加、4位)。
「DMGP2025‐1st」Day1(アドバンス)ではベスト128進出実績が【バロム】括りで3位の16人。
Day2(オリジナル)ではベスト128進出者が【アカシック3】と同率8位の5人。
《マキシマムザ亮君(暴天覚醒MAXIMUM神羅曼象)》型【黒緑バロム】がベスト64に残っていた。
DM25-RP2で【5色バロム】が《魔誕導師ブラックルシファー》、《怒像アゲ》を獲得。
特に《魔誕導師ブラックルシファー》は《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》の封印外しでcipでの下敷き補充ができる上に、出た次のターンにも《時空の禁断 レッドゾーンX》のP侵略重ね貼りでメガメテオバーン3を助けられる。こうして時間稼ぎすることで《魔令嬢バロメアレディ》のマナブーストを使って文明を補充することができ、そうなれば1体ずつ《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》のパーツを1体ずつ超次元召喚できる。《魔誕導師ブラックルシファー》の登場によって、《復活の祈祷師ザビ・ミラ》が必要なくなり《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》単採用で十分となるというコロンブスの卵である。
《魔誕導師ブラックルシファー》型【5色バロム】が開拓されるにつれ、《爆霊魔 タイガニトロ》と併用することでワンショット失敗時の保険を強化する型も見られるように。また《魔誕導師ブラックルシファー》を《究極の虚 ジャシン=ヴリドガルド》と組み合わせた【黒赤緑バロム】である【黒赤緑ヴリドガルド】の上位入賞も確認された。余りに多色が多い事情を鑑みて、一部の型で主力侵略持ちとして《S級不死 デッドゾーン》が3枚程度使われるケースが見られるようになった。主力でないにせよ、単色マナの確保として1枚程度入るケースも見られるように。
6月末から7月初秋にかけての集計では、母数44という少なさは考慮されるものの【ワルドバロム】括りで入賞率1位(29.5%)と入賞率の上振れを記録。
2025年7月時点では、《魔誕の猛将ダイダロス》のヨビニオンの邪魔にならず、尚且つ呪文メタの影響を受けないという理由で《ジャスミンの地版》が初動として投入される場合がある。肝心のヨビニオン先は《修羅の死神フミシュナ》が主体。
次第に【黒赤緑バロム】から《悪魔神ドルバロム》や《悪魔神バロム・クエイク》といった巨大フィニッシャーをカットし、《魔誕導師ブラックルシファー》と《マキシマムザ亮君(暴天覚醒MAXIMUM神羅曼象)》で詰めるという、フィニッシャーからバロムをカットしたという意味で【バロム抜きバロム】と言えなくもない、【黒赤緑デーモン】が台頭。
DM25-EX1期辺りでは既に【黒赤緑デーモン】で《~墓碑に刻まれし魔弾の名~》が標準装備に近くなっている。
8月に入ると既に【黒赤緑デーモン】は《禁断の轟速 ブラックゾーン》、《SSS級天災 デッドダムド》各2枚を採用し、《魔誕導師ブラックルシファー》の早期メテオバーンを決めながらビートコントロールする型が主流化している。手札がかなり良ければ2ターン目《FORBIDDEN SUNRISE ~禁断の夜明け~》→3ターン目《究極の虚 ジャシン=ヴリドガルド》→4ターン目《魔誕導師ブラックルシファー》で、失敗時の保険付きのワンショットが成立する。《~墓碑に刻まれし魔弾の名~》の超魂Xに加えて《SSS級天災 デッドダムド》か《禁断の轟速 ブラックゾーン》のバトルゾーンからの侵略を使った、実質的な《魔誕導師ブラックルシファー》無限リアニメイトと無限メテオバーンによる、事実上の無限攻撃も可能である。しかも無限攻撃の間に《魔誕導師ブラックルシファー》の着地妨害能力は複数積み上がるため、エスケープやEXライフなどの残機制の耐性も貫通する。
参考