仙足竜(せんそくりゅう) ACE(エース)-Murked(ムカデ)冥昏(めいこん)(くし)

仙足竜 ACE-Murked SR 水/闇文明 (10)
クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/オリジン 12000
ジャストダイバー
T・ブレイカー
このクリーチャーが出た時または攻撃する時、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の超次元ゾーンに置く。
カードが相手の超次元ゾーンに置かれた時、相手は自身の山札の上から2枚を墓地に置く。
冥昏の櫛 SR 闇/自然文明 (3)
呪文
カードを3枚まで相手の墓地から選び、持ち主の超次元ゾーンに置く。
自分の山札の上から1枚をマナゾーンに置く。

DM25-EX2で登場した/キング・コマンド・ドラゴン/オリジン/自然呪文ツインパクト

クリーチャー側はcipアタックトリガー超次元送りの除去を行う。
また、システムクリーチャーとして、上述の除去やサイキック・クリーチャーなどの離れた後の帰還などに反応して山札破壊を行う。

呪文側は墓地利用メタ兼1マナブースト。通常の墓地リセットである山札送りだと相手はそのカードの再利用を期待できるが、超次元送りによるこの墓地リセットは非常に再利用をやりづらくする。

山札を削る効果は、《閃光龍覇 デコローズ》《王家の秘宝》などこのクリーチャー以外の手段による超次元送りでも発動する。 
特に《呪烏竜 ACE-Curase/繁栄の鏡》は相性が良く、相手の手札の枚数の倍山札破壊できるのでビッグマナシールドブレイクのリスクがないフィニッシュ手段の一つとして十分使える。
ジャストダイバーもあるのでコンボ成立のために同じターンに出すことを要求されないのも嬉しいところ。

クリーチャー側と呪文側が相互にシナジーを形成している。
クリーチャー側を出したまま呪文側を無限に使うループが出来れば「呪文側で相手の墓地を超次元送りにする」→「超次元ゾーンにカードが置かれたためクリーチャー側の能力で相手の山札から墓地肥やしさせる」→…といった流れでライブラリアウトさせられる。
ただ、青黒緑のカードは《天災 デドダム》や関連のある《呪烏竜 ACE-Curase/繁栄の鏡》を筆頭に、リソース確保にマナブーストを挟むことが多くデッキの消費速度が早いため、呪文側を無限に使い上記のループをする場合は1マナブーストが積み重なると自分側が先にライブラリアウトする可能性もある。
呪文側で1マナブースト+3枚超次元送りをすると、クリーチャー側で相手に3×2=6枚の山札破壊が発生するので、余程山札差がある時以外は問題ないだろうが、色が合う《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》などで対策しておくと安心だろう。
このループを現実的に狙うなら、何かしらの手段でクリーチャー側を出せれば呪文側を無限に使う事は容易な【フィオナアカシック】が今のところ適任だろうか。

その他にも、《王家の秘宝》を無限に出し入れできるループを組むことでもライブラリアウトが狙える。

環境において

DMGP2025-2nd」Day1(アドバンス)ベスト128の【白青黒緑ギャラクシールド】に4枚採用されていた。
呪文側を初動とし、クリーチャー側はライブラリアウトさせるフィニッシャーとして運用された。マナを伸ばしながら耐久するデッキであるため、10マナ支払っての素出しが現実的であった。

グランプリ後は【白青黒緑シデンゼーロ】でも採用されるように。

その他

  • 《八頭竜 ACE-Yamata/神秘の宝剣》《呪烏竜 ACE-Curase/繁栄の鏡》から続く3体目の《〇〇竜 ACE-××》系クリーチャーだが、従来のそれらの法則に則るならば呪文側は三種の神器の最後のひとつ「八尺瓊勾玉」をモチーフとするはずである。しかし、このクリーチャーは「櫛」という全く異なるものをモチーフとしている。
    • ただし、イザナギが黄泉から脱出する際に投げつける形で使用している、古墳から副葬された大量の櫛が見つかった事例がある、など日本神話、ひいては古代日本において櫛は重要な霊具のひとつであったと考えられており、モチーフとして不自然ではない。
      • カード名の「冥昏」から、おそらく直接的なモデルは先述の「イザナギノミコトが黄泉から脱出する際に投げつけた櫛」だろうか。本来「冥昏」という単語は存在しないものの、暗闇やそれによって道に迷うことを意味する「昏冥」と死者との婚姻を意味する「冥婚」をかけたのだろう。
      • 他の候補としては、クシナダヒメも考えられる。彼女はヤマタノオロチの生贄にされそうだったところをスサノオに救われ、後に彼と婚姻を結ぶ。スサノオがヤマタノオロチを討伐する際には、彼の櫛となって髪の中に隠れた。
        クシナダヒメとムカデには直接的な関係はないものの、スサノオが後に大国主となるオオナムヂに与えた試練のひとつに「スサノオの髪の中に潜むムカデを取らせる」というものがあり、「スサノオの髪の中に入っていた」という共通点がある。

関連カード

収録セット

参考