相手依存
その能力が効果的に働くかどうかが、相手のプレイングやデッキタイプに左右されてしまうこと。
特定の文明にしか効かない能力や、相手の行動に反応する誘発型能力のことを指す。
| ストームジャベリン・ワイバーン C 火文明 (4) |
| クリーチャー:アーマード・ワイバーン 7000 |
| このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない。 |
| このクリーチャーは、タップされてない光と水のクリーチャーを攻撃できる。 |
| 真実の名 アラシ・タイガー SR 光文明 (10) |
| クリーチャー:エンジェル・コマンド/アンノウン 12000 |
| このクリーチャーまたは自分の他のエンジェル・コマンドをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加えてもよい。 |
| 相手のクリーチャーが攻撃する時、光のエンジェル・コマンドを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。 |
| T・ブレイカー |
| ジェスター・ブレイン UC 水文明 (4) |
| 呪文 |
| カードを3枚引く。その後、相手は自身のシールドを3枚まで選び、持ち主の手札に加えてもよい。こうして相手が手札に加えたシールド1枚につき、自分の手札を1枚、山札の一番下に置く。 |
相手依存なカードには、いくつかの種類がある。
特定の相手にのみ刺さるもの
例えば、指定された文明のマナコストを増やす《剛厳の使徒シュライバー》や《結界するブロークン・ホーン》のようなカードがある。これらは、その文明を扱うデッキに対しては強力なメタカードとなる。
同じように、《埋め立てロボ・コンクリオン》や《埋没のカルマ オリーブオイル》は、相手の墓地のカードを一気に山札に戻してしまうので、墓地肥やしを多用するデッキのメタカードにできる。
だが、これらは特定の相手以外には効果が薄く、場合によっては全く効果が無いため、刺さるかどうかは相手の使用するデッキに依存していると言える。
メタゲームで活躍するには特定の相手だけでなく、様々なデッキを相手にしなければいけないので敬遠されがち。しかし、上手く環境を読んで使えば大きな効果を得ることができる。
相手の行動に左右されてしまうもの
相手の行動に反応する誘発型能力なども、相手依存と言われやすい。
例えば、相手のクリーチャーが攻撃した時にエンジェル・コマンドをコスト踏み倒しできる《真実の名 アラシ・タイガー》がある。
この能力は重量級でもコスト踏み倒しできるので非常に強力なのだが、相手にはそれが分かっているので、わざわざ攻撃を仕掛けてくることは非常に少ない。
相手に能力を使わせてもらえなければ、その分だけ実質的なスペックは下がってしまう。
ただし、見方を変えればそれを誘発させる行動を相手に抑制させられるとも捉えることができる。もちろん抑制力はその効果が強力なほど高いが、直接行動を封じるロックには及ばない。
- 相手の行動に反応しつつ、それとはある程度無関係の効果を生み出すものが相手依存と呼ばれやすい。一方、《早撃人形マグナム》など、相手の行動に反応した結果がその行動のアドバンテージを削るもの、すなわち相手の行動の直接の対策として機能するものはメタやロックなどと呼ばれる。
選択権が相手にあるもの
能力に2つ以上の異なる効果を選んで発動する節があり、かつその選択権が相手にあるもの。
相手が何もしなくても選択権が相手に握られるため、選択肢を封じる術がほとんどないという、上記よりもさらに不安定な能力である。
テック団はこの「選択肢を相手に迫る心理戦」を主戦略にした代表的なカード群である。
《デビルベッカムXXX》《C-boy 切札勝太》《The チュルチュルズ》など、相手にアクションを求め、それに応じて効果が変動するカードもこれに該当する。
《深淵の螺穿 ラゼル=ズバイラル》のように、どれを選んでも多大なアドバンテージの獲得が期待できるものもある。
その他
このように、相手のプレイングに依存するカードは、得られるアドバンテージが不安定であり、評価も低くなりがちになる。
とはいえ、相手依存であることを代償にハマった時に得られる効果が能動的に使えるカードよりも大きくなるよう設計されていることも多い。
また、下準備を整えて相手の選択肢を封じてから使えば、一気に強力なカードに化ける可能性もある。使用者の腕が問われると言える。
- デュエパーティーでは通常の構築よりも有用とされることが多い。対戦相手の人数が増えれば特定の相手にしか刺さらないカードもどれか最低1人には効くということも起こり得るし、対戦相手が行動を取る回数も相対的に多くなり誘発する機会が増えるためである。
上述の《深淵の螺穿 ラゼル=ズバイラル》や《邪王極限怒号掌》のように書式の関係で強力になるカードもある。
参考