【黒単ゼーロ】

黒単で組まれた《闇王ゼーロ》専用デッキ

闇王ゼーロ VR 闇文明 (8)
呪文
コストを支払うかわりに、自分の手札から闇のカードを3枚捨て、自分の闇のクリーチャーを3体破壊して、この呪文を唱えてもよい。
自分の山札の上から4枚を墓地に置く。その後、闇のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
困惑の影トラブル・アルケミスト R 闇文明 (2)
クリーチャー:ゴースト 3000
このクリーチャーが出た時、自分のマナゾーンにあるカードをすべて手札に戻す。
※殿堂入り
逆転の影ガレック R 闇文明 (10)
クリーチャー:ゴースト 5000
S・トリガー
このクリーチャーが出た時、次の中から3回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
▶相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-3000する。(パワーが0以下のクリーチャーは破壊される)
▶自分の山札の上から3枚を墓地に置く。
▶コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。

主要カード

《闇王ゼーロ》コンセプトとなるコンボ始動要員
《逆転の影ガレック》墓地肥やし、複数リアニメイト、除去がこれ1枚に詰まっており、容易にループするメインコンボパーツ
《困惑の影トラブル・アルケミスト》コスト2で実質3枚から4枚、あるいはそれ以上の手札補充

候補カード

《オンサ=マンサー》コスト1攻撃できないブロッカーcip任意の1墓地肥やし
《霊淵 アガルーム=プルーフ》単独ではハイパー化墓地肥やしもできず、《死神覇王 ブラックXENARCH》型のように殴り先をすぐ消すことができないが、コスト1の青天井墓地肥やしというのが重要
《ルピア&ガ:ナテハ》ターン終了ステップに1墓地肥やし1手札補充
《サーイ=サイクル》
《スプーン=ンプス》アビスラッシュで再利用したりいざという時にビートダウンプランを取れる初動シールド回収
《ド:コータ》癖の無い軽量級除去で、S・トリガーまで付いている。主に《キャディ・ビートル》《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》などの着地置換効果方式、《ポッピ・冠・ラッキー》《検問の守り 輝羅》などの出せない方式のメタクリーチャーへの対策
《邪眼の始祖 ロマノフ・アルファ》まとまった数の墓地肥やしに癖の無い墓地回収。基本的なリソース稼ぎから打開まで
《倍掘人形ニモドース》コスト3で2墓地回収できるため、単純なリソース稼ぎからループパーツまで
《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》コスト3にしてシールド回収に相手のパワーコストを問わないアンタップ指定除去が付いている。軽量級メタクリーチャーへは当然のこと、場合によっては重量級]呪文ロックフィニッシャーまで撃ち抜ける
《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》無限リアニメイト装置
《秩序の意志》《雷炎翔鎧バルピアレスク》など相手の各種フィニッシャー能力を消すための除去手段、当然防御札としても

フィニッシャー

《無量大龍 トゥリナーツァッチ》メインフィニッシャー
《∞龍 ゲンムエンペラー》《ブラック・ビッグバン》が準備し切れない時のためのサブフィニッシャー、コンボデッキ対策にも
《黒神龍ザルバ》汎用性は著しく低いが、事実上全メタカード貫通

環境において

入賞自体はDM23-RP4発売約1週間前のオリジナルで既に見かけられていた。そちらは2コスト初動シールド回収持ちとして《福腹人形コダマンマ》《堕魔 ドゥンブレ》《スプーン=ンプス》《ヤット・パウル》の16枚体制とし、1コストクリーチャーを《不死帝の黒玉 ジェット》《不蠍虫ガタドコサ・ワーム》《ねじれる者ボーン・スライム》各4枚、《死手医 リンパ》1枚の13枚体制とすることで、3ターン目に安定して《闇王ゼーロ》を唱えられるようにした型であった。
因みに『超CSⅥ in群馬』にも【黒単ゼーロ】自体はベスト128進出者に残っている。

成立からしばらくは他のデッキカラーの【闇王ゼーロ】の劣化になりがちであった。

初期型はカードプールが発展途上であったため《罪無 ターボ兆》のような準バニラも普通に使われた。
しかし《ルピア&ガ:ナテハ》《倍掘人形ニモドース》といった優秀な軽量級リソースクリーチャーが追加されるにつれて、準バニラはほとんど使われなくなった。

DM24-RP3《逆転の影ガレック》を獲得し、【黒単ガレックゼーロ】が成立。黒単で組む明確な意義がこれによって生まれた。

2024年秋頃には既に《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》から《無量大龍 トゥリナーツァッチ》での勝利を狙う型が環境で確立されている。《無量大龍 トゥリナーツァッチ》型は無駄にドロー要員を採用しなくとも《無量大龍 トゥリナーツァッチ》自体が《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》のリアニメイトを誘発する置きドローとなるため、ここでも黒単で組む意義が生まれる。

同年11月頃には激増した【白黒赤ファイアー・バード】《雷炎翔鎧バルピアレスク》への対策となる《秩序の意志》型の上位入賞が確認された。

2025年3月10日付で《困惑の影トラブル・アルケミスト》が殿堂入り。
これを機にしばらく《悪魔の契約》リペアに使われた。

2025年3月末には、《ZEROの侵略 ブラックアウト》を純粋なカウンターでの頭数稼ぎに3枚採用した型の【黒単ゼーロ】を1面使用したチームが、オリジナルの63チーム参加の3人1チーム戦のチャンピオンシップで準優勝。

デッキの性質上、多色カードは3枚か、多くて4枚が限度。
珍しいパターンに、投入した多色が《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》《∞龍 ゲンムエンペラー》《聖魔連結王 ドルファディロム》《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》各1枚の計4枚のタイプが4月末に優勝。また、闇単色のカードに《超神星DOOM・ドラゲリオン》が3枚入っていた。

《真気楼と誠偽感の決断》が大流行すると《無量大龍 トゥリナーツァッチ》でフィニッシュできることが大きな利点となり、環境での存在感が増した。最速3ターンキル、安定4ターンキルのためそちらの手打ちを許しづらい上に、エクストラウィンの条件の関係上カウンターでの詠唱も防ぎやすい。
この《真気楼と誠偽感の決断》が大流行したDM25-RP1期には、【白黒赤ファイアー・バード】対策として《ザンジ変怪》が入るケースが見られるように。デッキのコマンド比率次第で用意に復帰されてしまいかねない《秩序の意志》と比べると、デッキ構築上復帰を原則許さない分だけ《ポッピ・冠・ラッキー》への刺さりが良い。
同時期に《シンクロ・デスサイズ》型も確認された。

参考