D(ディー)悪意(あくい) ワルスラー研究所(けんきゅうじょ)

Dの悪意 ワルスラー研究所 R 水文明 (5)
D2フィールド
自分のクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引いてもよい。
(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)
Dスイッチ:自分のターンのはじめに、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体につき同じコストのクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。

DMR-21で登場したD2フィールド

コスト《ハッスル・キャッスル》と同様、クリーチャーを出すたびにドローができる。ドローが元々得意な文明だが、それでも自軍すべてにキャントリップが付くのは強力で、他のドローソースを用意せずとも手札を途切れさせる事なく展開を続ける事ができる。

またDスイッチによって、味方クリーチャー一体につきそれと同じコストクリーチャー手札から文明進化非進化を問わずコスト踏み倒しできる。各コストクリーチャーの数がそれぞれバトルゾーンと同じ数あれば、自軍の数は2倍に増やす事が可能。

1番目の能力クリーチャーバトルゾーンに出る(=Dスイッチの種が増える)事でトリガーし、その結果手札を増やす(=Dスイッチコスト踏み倒し先を確保する)ため、展開という面では2番目のDスイッチ能力と非常に噛み合っている。

ただ、D2フィールドの中でもひときわ張り替えに弱いのが難点。このカードはどちらも即効性のない能力の為、5マナの状態で出すと次の自分のターンまで何もできない。
幸い、同弾には《ワルスラS》というこのカードと抜群のシナジーを誇るG・ゼロクリーチャーが存在しており、出したターンに最低でもドローは使えるようになる。手札に来た場合はこのフィールドが出るまで温存しておくのも手だろう。

また、コスト踏み倒し能力は同じコストクリーチャーがいる事が条件である為、フルに活かすにはデッキ内のカードコストがある程度固まっている必要がある。
このカードコストは5。既存の統一コストデッキである【ミセス・アクア】【ガチャンコ ガチロボ】【九極侵略】のどれとも一致しないものの、タッチならそれらのデッキで活躍する事もあるだろう。
クリーチャーを数体踏み倒せるだけでも強力なので、通常のデッキではあまり欲張らずに運用した方が良い。

【バニラジャック】の現役時代、置きドロー兼盤面補強手段として採用される場合があった。

アニメ・漫画において

デュエル・マスターズ プレイスでは

Dの悪意 ワルスラー研究所 R 水文明 (5)
D2フィールド
自分のクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札が5枚以下なら、カードを1枚引く。
(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを破壊する)
Dスイッチ:自分のターン開始時、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうした場合、自分のクリーチャー1体につき同じコストのクリーチャーを1枚、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。

DMPP-28で実装。

ドロー効果が自分の手札が5枚以下の時かつ強制に変更された。

  • Dスイッチ発動時の踏み倒しはテキスト上任意に変更された。出したいコストのクリーチャーを出し、出したくないコストのクリーチャーは効果を破棄できる。TCGでは非公開領域のカードの特性が絡む場合はテキスト上強制であっても任意として扱えるため使用感はTCGと変わらないが、デュエプレにそのルールは存在しないため、もしこの修正がなければ、出したくないウィニーを出さざるを得なかったりなど悪影響は甚大だった。
  • デュエプレでは《D2S 皇帝ワルスラ》G・ゼロ条件が「バトルゾーンに自分の《Dの悪意 ワルスラー研究所》」というテキストで登場しており、非常に出しやすくなった。
    素早く繰り出せるようになった一方で、《ワルスラS》を始めとする他の「S」のイニシャルズと組み合わせる意義は薄れてしまっている。
    • むしろ、コマンドのサポートに特化した「W」のイニシャルズとの相性が良く、環境でも《禁断機関 VV-8》とよく組み合わせられている。
    • 5月29日メンテナンス時のカード能力の変更前までは、条件が「バトルゾーンに自分のコスト4以上の水のD2フィールド」であったが、ナーフされた。したがってG・ゼロで召喚するなら《Dの機関 オール・フォー・ワン》などではなく、必ずこのフィールドを用いなくてはならない。

環境において

DMPP-28期のNew Division環境では、これを使った【青黒アダムスキー】がトップメタの一角にある。《特攻人形ジェニー》を始めとするウィニー自壊戦術と非常に好相性な置きドローである。盤面制限に関しても、徹底的に相手の攻撃を捌いてから終盤に《S級宇宙 アダムスキー》に2、3回侵略すればフィニッシュには事足りるデッキなので、あまり痛手にならない。

DMPP-29《Dの機関 オール・フォー・ワン》が登場すると、《D2S 皇帝ワルスラ》の相方としてのポジションをそちらに取られ、シェアが減少した。この頃の《皇帝ワルスラ》デッキは《研究所》とそちらで二分されている。

DMPP-30《完璧問題 オーパーツ》が登場し【青黒オーパーツ】が成立すると、そちらと立ち位置が被るためかまたもやシェアを落とす。「安定的なコントロール型ハンデスデッキ」としての立ち位置は【ネロ・グリフィスIII世】、「フィールドによる置きドロー」はコストこそ違うが《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》と被り、前弾から環境に残った《Dの機関 オール・フォー・ワン》の存在もあってそれらに押されつつあった。

しかし、《D2S 皇帝ワルスラ》ナーフにより、このカードが名指しで指名されるようになった。DMPP-31の新規カードも取り込んだ【青黒アダムスキー】の再興が期待される。

サイクル

DMR-21レアD2フィールドサイクル

関連カード

フレーバーテキスト

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考