過去の状態を見る
以下総合ゲームルール(Ver.1.45)より引用
603.5c 誘発型能力の中には、カードがバトルゾーンを離れた時に誘発するものがあります。それらの能力が誘発するかどうかを判断するために、ゲームは「過去の状態を見る」必要があります。これらは、そのイベントの直後ではなく直前のカードの存在や状態に基づいて誘発します。
603.5d カードがバトルゾーンを離れた時に誘発する能力の一部は、その能力を持つカード自身がバトルゾーンを離れた時にも誘発します。この際、過去の状態を見ることができるのは、その能力を持つカード自身についてのみです。
例: 2体のクリーチャーと、「クリーチャーが破壊された時、カードを引く」という能力を持ったクリーチャーがバトルゾーンにあるとき、すべてのクリーチャーを破壊する呪文を唱えた場合、その能力の誘発はそのクリーチャー自身の1回のみです。
能力がカードの特性を参照する時、現在の状態でなく、特定の処理よりも前の状態を元に処理を行うこと。
特定のゾーンにある特定のカードの特性を参照する時、通常はその処理を行っている時点でのものを参照する。しかし、そのカードがすでにバトルゾーンを離れていた場合、そのゾーンを離れる直前の状態を参照することがある。
| ジャババ・ハット VR 闇文明 (5) |
| NEOクリーチャー:マフィ・ギャング 7000 |
| NEO進化:自分の闇のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う) |
| W・ブレイカー |
| このクリーチャーが攻撃する時、攻撃の後、このクリーチャーを破壊する。 |
| このクリーチャーが墓地に置かれた時、それが墓地に置かれる直前に進化クリーチャーだったら、このカードをバトルゾーンに戻す。 |
例えば、上記の《ジャババ・ハット》の最後の能力は「墓地に置かれた時」に誘発する能力だが、続く効果文ではそれより前の墓地に置かれる直前の状態を参照する。
墓地に置かれた後ではNEO進化クリーチャーとして存在し得ず、進化クリーチャーとして墓地に置かれたかどうかを参照できないためである。
上記のようにテキストに書かれているカードもあるが、過去の状態を参照するケースの大半はその旨が書かれていないため、どんな状況で起こりうるのかをよく知っておく必要がある。重要かつ複雑なルールの1つ。
ケース
主に2つ参照の仕方がある。
- バトルゾーンで機能するゾーン変更誘発能力が、バトルゾーン→それ以外のゾーンの移動で誘発するかどうかを判断する時
- 効果を解決する時、その効果が特定のカードの特性を見る時
1.の場合
「(ゾーンを)離れた時」、「破壊された時」という誘発条件を満たしたかをチェックする場合、ゾーンを離れる直前の状態を見ることになる。
「出た時」や「置かれた時」、「手札に加えた時」といった能力は、移動した直後の状態を見るため、このルールは関係ない。
- 「〇〇のクリーチャーが破壊された時」、「〇〇のクリーチャーが離れた時」と能力では、そのゾーンを移動したクリーチャーが、ゾーンを移動する直前に〇〇の条件を満たしていることが誘発条件となる。
- 逆に、移動先のゾーンで条件を満たしても、移動前のゾーンで条件を満たしていなければ誘発しない。
「(ゾーンを)離れた時」、「破壊された時」という誘発条件を持ったカードが離れた場合
そして、ここからこのルールのややこしい所。
- 「自分のクリーチャーが破壊された時」という誘発条件を持つクリーチャーAがバトルゾーンにあるとする。「自分のクリーチャー」というのは、バトルゾーンにあるクリーチャーA自身もそれに含まれるため、クリーチャーA自身が破壊されても、バトルゾーンを離れる直前の状態を見るため、「自分のクリーチャーが破壊された時」の能力は誘発する。
- 「自分のクリーチャーが破壊された時」という誘発条件を持つクリーチャーAがその能力を無視されている状態で、クリーチャーA自身が破壊された場合、その「自分のクリーチャーが破壊された時」の能力は誘発しない。バトルゾーンを離れる直前の、能力を無視されている状態を見るからである。
ただし、カードが離れる直前の状態を見ることができるのは、その離れたカードのみである。
- 例えば、「自分のクリーチャーが破壊された時」という誘発条件を持つクリーチャーAと、自分の他のクリーチャー2体が、同時に破壊された時、バトルゾーンを離れる直前の状態を見るのはクリーチャーA自身であり、他の2体のクリーチャーの離れる直前の状態は見ないため、「自分のクリーチャーが破壊された時」の能力が誘発するのは1回のみである。
裁定変更で1.に含まれなくなったもの。
一部FAQの回答変更のお知らせ(掲載日:2026年7月9日)
この度、「よくある質問」ページに掲載されたFAQが変更となりましたので、お知らせいたします。
カードが特定のゾーンに置かれた時にトリガーする能力について、FAQの回答が一部変更になります。
その能力を持つエレメント自身がバトルゾーンからそのゾーンに置かれた際に、能力がトリガーしなくなりました。
例1:《Disメイデン》の「自分が多色カードを自分のマナゾーンに置いた時」は、直前のゾーンに指定がない。《Disメイデン》を《霊騎ラグマール》の効果などでバトルゾーンからマナゾーンに置いた形になった場合、置いた時の誘発時にはバトルゾーンからいないことになっているため、過去の状態を見る裁定が適用されず、誘発すらしていない。
例2:《忍鎖の聖沌 94nm4》の「自分のシールドゾーンにカードを置いた時」は、直前のゾーンに指定がない。《忍鎖の聖沌 94nm4》を《魂と記憶の盾》などでバトルゾーンからシールドゾーンに置いた形になった場合、置いた時の誘発時にはバトルゾーンからいないことになっているため、過去の状態を見る裁定が適用されず、誘発すらしていない。
以下のものはQ&Aの回答の変更はない
例3:《インフェル星樹》の「自分のマナゾーンにカードが置かれた時」は、《Disメイデン》のものとは異なり「バトルゾーンから自分のマナゾーンにカードが置かれた時」と直前のゾーンに指定がある。この場合は《インフェル星樹》を《ナチュラル・トラップ》などでバトルゾーンからマナゾーンに置いた形になった場合、バトルゾーンから離れながら誘発もする。
例4:《魔光大帝ネロ・グリフィス》の「自分のナイトが破壊された時」は、破壊の定義を展開して文章を再構成すると、「自分のナイト・カードがバトルゾーンから自分の墓地に移動した時」となり、例3と同じく直前のゾーンに指定があるものとして解釈される。《魔光大帝ネロ・グリフィス》本体が《デーモン・ハンド》などで破壊されバトルゾーンから墓地に置いた形になった場合、バトルゾーンから離れながら誘発もする。
2.の場合
- 効果によってカードの特性を参照する場合に、対象となる『オブジェクト』が存在しなくなった時、離れる直前の特性で判断する。
- 参照するのは、バトルゾーンに離れる直前なので、バトルゾーンを離れる前に特性が変更していた場合は、その変更された特性を参照する。
- バトルゾーンを離れる直前に進化していたら、引き継ぎによって、進化後のクリーチャーの特性を参照する。
- タマシードに対して「そのタマシードから進化できる〜」という効果が待機している間に、そのタマシードが進化クリーチャーに変化していたら、過去の状態を見るルールによって、タマシード時点の特性で進化先を選択する。
その他の例
- pigまたは離れた時能力を持つクリーチャーがバトルゾーンで能力を無視されていたら、離れた先で「能力が無視されていた状態」を見るため、効果は発動しない。
- 2020年9月18日の裁定変更前は、離れた先では能力の無視が完全に解除されている扱いで、効果が使える裁定だった。
カード個別のバグは散見されるが、概ねTCGの「過去の状態を見る」ルールが適用されている。
1. ゾーン変更誘発能力が誘発するかどうかを判断する時
2. 効果を解決する時、その効果が特定のカードの特性を見る時
参考