パワード・ブロッカー

DM22-RP2で登場したキーワード能力

パワード・ブロッカーを持つクリーチャーは、その数字だけパワーが上がる。「ブロック中」とあるが、実際には総合ルール510.2.により攻撃終了ステップまで上昇し続ける。「バトル中」とは異なるので注意。

全文は以下の通り。XXXXには数字が入る。

パワード・ブロッカー+XXXX(ブロック中、このクリーチャーのパワーを+XXXXする)

この能力そのものにはブロックを許可する性質はないため、万が一ブロッカーを持たないクリーチャーがこの能力を得たとしても、何も効果は発揮されない。
以下の《AQcess》では、「ブロッカー」と「パワード・ブロッカー+4000」が2行に分けて書かれている。

AQcess C 水文明 (3)
クリーチャー:マジック・リキッド・ピープル 4000+
ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
パワード・ブロッカー+4000(ブロック中、このクリーチャーのパワーを+4000する)
  • この能力登場以前から同様の効果を持っていた、《宣凶師レンティア》《光器セイント・アヴェ・マリア》などの能力をキーワード能力化したものとも言える。しかし、これらはカードとしての数が少なく、特に俗称を付けて呼ばれる事もなかった。
    • 上の前例はどちらも光文明のカードだが、アビス・レボリューション時点でパワード・ブロッカーのキーワード能力を持っているのはなぜか水文明かつマジック種族だけである。
    • 王道篇では水文明固有という部分は覆らなかったが、DM24-RP3にてマジック・リキッド・ピープルではなく普通のリキッド・ピープルである《ヨビニオン・スナイパー》がパワード・ブロッカーを所持しており、マジック固有能力という特徴は偶然だったと判明した。
    • 王道Wでは、パワード・ブロッカーと同じ効果を発生するテキストがキーワード能力ではなく文章へと戻った《~封鎖戦線異状なし~》が登場した。
      • 総じて、キーワード能力として整備する最大のメリットである「知名度が高くなれば注釈文を省略できるため、カードテキストの枠を節約できる」という効能が、「そもそもテキストがギチギチになりがちな高レアリティにおまけのように持たせる系の能力ではない」「利用頻度が低く知名度が上がらないから、省略した場合に効果が不明瞭になるリスクが高い」という二重の無意味さで自然消滅したものと推測される。
  • 余談ではあるが、Kaijudoではこの能力がPowerful Blockという形で存在していた。対になるパワーアタッカーがそちらでは「Powerful Attack」である。

参考


公式Q&A

Q.相手の《死神術士デスマーチ》の攻撃を《AQcess》でブロックしました。パワーを増減する能力が2つありますが、この場合の処理はどうなりますか?
A.結果的に、相手の《死神術士デスマーチ》だけが破壊されます。
まずブロックした時点で《AQcess》の「パワード・ブロッカー」が適用され、その後、実際にバトルする時に《死神術士デスマーチ》の「このクリーチャーがバトルする時、そのバトルの終わりまで、バトルしている相手クリーチャーのパワーを–4000する。」が解決されます。
《AQcess》がバトルに勝った後、バトルの終わりに《死神術士デスマーチ》の効果が消滅し、その後、攻撃終了ステップに入ってから「パワード・ブロッカー」の効果が消滅します。
引用元(2022.12.16)