《煉獄大帝 キング・ロマノフ》
煉獄大帝 キング・ロマノフ SR 光/闇/自然文明 (10) |
クリーチャー:ディスペクター/ドラゴン・ゾンビ/ダークロード/ナイト 14000 |
EXライフ |
ブロッカー |
T・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、各プレイヤーは自身のクリーチャーを1体選び、残りの自身のクリーチャーをすべて持ち主のマナゾーンに置く。 |
各ターン、はじめて自分のシールドがシールドゾーンを離れた時、各相手は、それぞれ自身のシールドを1つ選ぶ。これにより選ばれたシールドをすべてブレイクしてもよい。 |
相手のクリーチャーは可能なら攻撃する。 |
DM23-BD5で登場した光/闇/自然のディスペクター/ドラゴン・ゾンビ/ダークロード/ナイト。
EXライフ、ブロッカー、T・ブレイカーと、各プレイヤーに干渉する3つの能力を持ち合わせる。
まずcipは、各プレイヤーにクリーチャーが1体になるようマナ送りを強要する。《マンハッタンの心絵》に似た能力だが、4人対戦の場合そちらとは違ってクリーチャーが4体残ることになる。また、クリーチャーなのでS・トリガーの《ミステリー・キューブ》や革命0トリガーの《獅子王の紋章》などで飛び出しうる。
自分ターン中のアクセス手段もタマシードのそちらと比べて非常に多く、あらゆる方法で飛び出てリセットとして機能しうる。
自身はEXライフを犠牲にする事も出来るので、自分は2体クリーチャーを残すことも可能。
自分だけ複数体維持する方法はそれに限らず、《邪龍秘伝ドラゴン・ボーン》を複数枚使用宣言して、1枚目で《煉獄大帝 キング・ロマノフ》を出す→先にcipを解決→2枚目の《ドラゴン・ボーン》を唱え始めるという方法もある。
さらに、シールドが初めて離れた時に自分以外の各プレイヤーのシールド1つをブレイクする事もできる。
選択するのは相手自身だが、《プロテクション・サークル》や《緑知銀 ダッカル》のように非公開ゾーンの中身を知る機会がないのであれば、無作為に1ブレイクするのとほぼ同じ。
ブレイクを受けた時の反撃はもちろん、EXライフの耐性発揮でも誘発する。確実に各プレイヤーの寿命を削っていけるが使うかは任意なので、ワンショットで手札を与えないプレイングを狙うなら使わないのも手だろう。
そして、相手クリーチャーに攻撃強制させる常在型能力を持つ。すべての相手クリーチャーが溜めるプレイングを禁じられるとの同じで、逆にこの常在型能力が痛くない相手は《凶戦士ブレイズ・クロー》を絡めた速攻のように(相手がブロッカーを出していると知っていても)リーサル狙いでガンガン殴るデッキであり常在型能力のせいで負けそうになることはない。根本的にメリットしかない能力である。
もちろん一定数の防御札を採用してシールドブレイクを手札補充に使える機構は必要だろう。相手は《煉獄大帝 キング・ロマノフ》のせいで渋々時期尚早で攻撃しなくてはならなくなったが、あっけなく貫通して《キング・ロマノフ》を出した側が負けてしまったなんて情けないことにはならないように。
総じて一度出すだけで場をかき乱すこと間違いなしの、凶悪なクリーチャーである。
他のカード・デッキとの相性
- 他のカードとも連携を狙いやすい種族・文明・能力を持ち合わせており、投入先のデッキも多数考えられる。
環境において
登場時点では【4色ロマノグリラ天門】に使われる場合があった。次第に【ムザルミ天門】でも地上戦要員として使われるケースが見られるようになった。
その他
- 「キング・ロマノフ」という名称は「キング・R」名義で雑誌「月刊ゲームジャパン」(2010年4月号)にて初登場し、そこから約14年の月日を経てカード化された。
- デュエチューブでは、詳しく復活に至るまでの時系列が説明された。以下は復活までの概要。
- 《邪眼の始祖 ロマノフ・アルファ》は自他ともに「キング・ロマノフ」と呼ばれる強大な存在へとなった
- 魔銃、マッド・ロック・チェスターがある「煉獄」という世界についに到達し、見事手に入れることに成功する
- しかし、その代償として3体に引き裂かれ煉獄に囚われ続けることになってしまった。煉獄からは本体を脱出させることはできなかったが、長い時間をかけて煉獄内で一体化まで戻すことに成功する
- 王来篇にて《龍魂珠》はモモキングに敗北し破壊されたが、それは煉獄に送り込まれていた。それを《キング・ロマノフ》は発見する
- ディスペクターは「クリーチャー世界にはもう存在していないものを、合成させてクリーチャー世界に顕現させる」というメカニズムであることを予測していた《キング・ロマノフ》は、敗北した《龍魂珠》と煉獄で存命している《キング・ロマノフ》自身を合成し、煉獄世界からクリーチャー世界に顕現させるという手法でクリーチャー世界に蘇った
- 白黒緑だがカード名に「接続」が入っておらず、イラストもビス止めが見られない。
《龍魂珠》を逆に支配して誕生させているため、そちらの支配下の「接続」陣営ではなく、完全新規の「魔縛」陣営を成立させ王として君臨している。イラストも複数の魔法陣が描かれている独自の特徴を持つ。
- ロマノフ関連のカードに多い火や水でなくこの文明となっているのは、その「接続」の王の素材としてロマノフが使われていた縁からかもしれない。
- 「邪眼騎士団」を名乗ってはいるものの、その実態は「邪眼」以外のナイトや、もはやナイトですらない白騎士[1]など、あらゆる陣営を取り込んでディスペクター化し無理やり「邪眼」の下に集わせるという、ディスペクターの親玉に相応しい何とも歪なものとなっている。
- しかし目的は「天雷」「氷牙」「魔光」「邪眼」の四大派閥を一つにまとめ上げるというもので、現実世界の戦国武将の天下統一思想に近くかなり人間臭い動機で動いている。
- マッド・ロック・チェスターそのものの姿であるものの、自身の文明に合わせてなのか、《邪神C・ロマノフ》に相当する部分が黄、《邪神R・ロマノフ》に相当する部分が緑に変化している。ただ、《邪神M・ロマノフ》に相当する部分は赤のままであり、結局自身の文明と体色はちぐはぐになってしまっている。
- 元々ディスペクターは、合成元の部位を交換したり、その上から継ぎ足したりと不自然さが一目で分かるようになっているが、このクリーチャーの場合、特に不自然さがあるわけではなく、ただ関節部に魔法陣が敷かれてあるのみである。そのため、名前もそのまま《キング・ロマノフ》と名乗っている。
- 多くのクリーチャーをディスペクターとして支配し、新世界の創造を目論んだ《龍魂珠》だったが、今度は自分が既存の世界を支配するための道具にされる「ディスペクト」を受けるという、因果応報と言わざるをえない惨めな結末を迎えることになった。
関連カード
収録セット
参考